よくある刑事弁護士への相談の例
元交際相手に対する強姦の容疑を示談で解決したい。
私は、32歳のサラリーマンです。元交際相手の女性から、強姦罪で訴えられそうで困っています。
半年前に別れた彼女と先月、偶然再会したので、飲みに行こうという話になり、夕食を食べに出かけました。景色が売りのイタリアンレストランで窓を見ながら並んで座りました。店はしっとりとしたいい雰囲気でした。つまみを頼み、二人でワインを飲みましたが、そんなに量を飲んだわけではないので、私も彼女も意識ははっきりとしていました。
店を出ると「じゃあね。」と彼女が帰ろうとしたので、まだ未練があった私は、せめて連絡先を聞きたいと思い連絡先を尋ねました。すると「新しい彼氏がいい顔しないから、ごめんね。」と断られてしまいました。
私は、彼女に新しい男がいるのがショックで頭が真っ白になってしまい、彼女を路地裏に無理やり連れ込んで強姦してしまいました。最初、彼女は抵抗していましたが、両腕を抑え込んで体の自由を奪ってしまうと観念したのかおとなしくなりました。叩いたり殴ったりはしていませんが、両腕を力で抑え込んだことは間違いありません。
行為が終わって我に返ると、彼女は「これは犯罪だからね。」と怒って帰っていきました。会ったのも偶然で新しい連絡先は聞くことができませんでしたから、私は謝ることさえできませんでした。
そして先週、彼女の代理人弁護士から,強姦したとして賠償を求める旨の内容証明郵便が届きました。警察にも告訴状を提出するようです。
今ではとても反省していますが、あまり大事になって会社にばれてしまうと会社をクビになってしまいます。なんとか穏便に解決したいと思っています。こういった場合はどのようにしたらいいのでしょうか。
刑事弁護士からの一行回答
強姦事件の捜査は、被疑者を逮捕して行われるのが通常です。ご相談者のように「なんとか穏便に解決したい」という事情がある場合は、告訴状が受理されて、警察が動き出す前に、示談を成立させる必要があります。
本件の場合は、相手に代理人弁護士が付いているようなので、まずはその弁護士に連絡してみましょう。弁護士を相手に交渉するのが不安だという場合は、ご相談者も刑事弁護士を立てて交渉を進めたらよいと思います。
刑事弁護士を立てれば、相手方の弁護士との交渉を一任できると同時に、その後の警察対応や検察対応も一任できます。示談がまとまらずに起訴されたら、刑事裁判では重たい判決が見込まれるので、迅速に対応する必要があります。
私たちが主催する刑事弁護士との個別相談会では、「強姦トラブルの示談書の書き方は?」「強姦の示談金の相場はどのくらい?」「強姦の示談の意味は?」「強姦の示談の有効期間は?」「強姦の示談の条件は?」などの疑問を解消することができます。